人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

体験や立場が,自己イメージや物事の理解に影響する話。あと民主主義(2)

体験や立場が,自己イメージや物事の理解に影響する話。あと民主主義(1) - 人とか機械とか

続き

ゲームや動画の分野:

 このジャンルは「ホラーゲーム」としての視点と、「精神疾患患者の主観の疑似体験」としての視点があると思う。多くはYouTuberらが面白おかしく実況しているのは前者の視点だろうけども、動画の視聴者やゲームの体験者のうちわずかでも後者の視点を見出してくれるならば、精神疾患への理解向上という民主主義的な影響を与えていると言える。*1

jp.automaton.am

dengekionline.com

comic.pixiv.net

jp.automaton.am

www.gamespark.jp

www.moguravr.com

nlab.itmedia.co.jp

togetter.com

  • 幻聴を再現した動画。

www.youtube.com

www.youtube.com

www.nhk.or.jp

体験

  • ダイアログインザダーク

www.dialoginthedark.com

  • 妊婦はどれだけ体が重いか体験。

conobie.jp

hot-topic-news.com

妊婦体験ジャケット LM-054, 妊婦体験ジャケットⅡ型 LM-065 : 株式会社 高研

  • 高齢者はどれだけキツいか。耳が遠い、老眼、足腰が不自由。

高齢者体験セット LM-060, LM-102 (Lサイズ) : 株式会社 高研

三和製作所 | 高齢者疑似体験教材

www.kio.ac.jp

それ以外の類例

為政者の認知バイアス

 現在の日本の統治機構は、国民に主権があり、国民が政府を縛るものと位置づけられた日本国憲法があり、立憲主義であるから憲法に従い、民主主義である。 なのだけども、その建前をスルーして真逆のことを言っている為政者が後を絶たないのが不思議に思う。しかしその原因も主権者である国民の怠慢にあるのだろうから自業自得な気もする。とはいえ、日本国憲法以前から歴史的に日本人は庶民も支配者も「お上意識」が強いので、国民主権とか言われてもあまりピンとこないのかも知れない。

なぜ為政者はその建前を邪険するのかというと、権力からくる全能感が支配欲を喚起し、やっぱり支配したいし邪魔に見えるからなのだろうか。あわよくば、隙あらば政府を縛るものを取り払いたいと考えているのだろうか。つまり、国民主権の民主主義かつ立憲主義というのは「為政者の自己イメージのバイアスを牽制・抑制するために考えられた概念」といった見方ができる。

結局、「日本国民が本当に必要だったもの」としての統治機構とは何なのだろうか、よくわからない。 仮にお上意識に基づく非民主的統治であっても、利害関係がうまくいっていればそれで良かったわけで、70年前までは。まあもっと遡れば一揆とか内乱とかが絶えなかったわけなので、「安定してうまくいっている」に到達するまで紆余曲折があったわけですが・・。

「AIを民主主義に活用する」としても、そもそもAIが賢くなりすぎたら人間のほうが知らないうちにAIに懐柔されるわけで、結局は実質「AIによる非民主的統治」に収束するのでは? AIは色々考えた結果「人間に統治させるよりも人間を幸せにできる」と判断しそうだし。あるいは、「あたかも人間が主権を持って統治しているかのように見せかけて溜飲を下げさせて実際はAIが統治している状態」をAIが目指すかも知れない。

自己イメージに影響を及ぼすもの

自己イメージに影響を及ぼす要素としては、容姿以外には

  • 社会的立場、ステータス(学歴、年収、役職、配偶者)
  • 物理的立場(住む場所、働く場所、座席の配置、etc)
  • 自身の能力(生産性、身体能力、所有資産)
  • 性格、健康度、体質、持病

といったものもあるように見える。

良くも悪くも「立場が人を作る」みたいな名言もあるけど、それに通じている。

*1:この構図は艦これにも同じことが言える。エロで人目を誘うが、そのうちわずかでも軍艦や歴史に新たに興味を持ってくれる人が居れば良い、というわけである。

体験や立場が,自己イメージや物事の理解に影響する話。あと民主主義(1)

人間には「自己イメージバイアス」とでも言うような認知バイアスが存在するぽい。 それが実態や他者からのイメージと乖離するときに問題が起きているぽい。

www.gizmodo.jp

wired.jp

彼の研究は、白人女性に没入型VRテストを施し、黒い肌をもつアヴァターを与えるというものだった。「その視点から物事を見ることによって、彼女たちの偏見は顕著に弱まりました」とイヴァノヴィッチは言う。

note.mu

https://twitter.com/terrakei07/status/982185331402293250twitter.com

withnews.jp

kimu3.net

自己イメージへの影響

自己イメージに影響を及ぼす要素のうち容姿に関するものとしては

  • 自身の容姿を自身がどう感じるか。
  • 自身の容姿が他者へ与える影響をどう見積もり、それを自分がどう感じるか。
  • 自身の容姿に起因する、他者から実際に受けた影響。

「自身の外見が人を作る」。脱オタクファッション等、「おしゃれをしたら性格が変わった」というのもよくある話。学校の制服やリクルートスーツなどは、作業上の機能面もさることながら、意識付けの側面も強いのだろう。「コスプレの醍醐味とは何か」といった考察とも関係しそう。

物理的肉体の容姿はそう簡単には変えられない。整形手術という手段もあるが抵抗感があるしコストもかかる。このため、自己イメージも変えられない。しかしVRバ美肉)なら比較的にコストは低い。肉体改造も伴わない。これによって自己イメージを変えることができる。

例えば典型的には、

  • 男性はその容姿から「加虐するつもりなんてないのに加虐的にみられてしまうことが苦痛」
  • 女性はその容姿から「性的な目で見られてしまうのが苦痛」

といった悩みを抱えていることも多いのでは。そういった苦痛もVRの中であれば緩和できる。

物事の理解への影響

僕の今までの人生経験上「人間の意思決定は、考えたり想像した事や見聞きしたり教わったことよりも、実際に身をもって体験した感覚的なことのほうが支配的」と感じる。それとも一致する。*1 例えば、「鬱は甘え」と論じていた人が、いざ自身が鬱にかかって初めて病気の辛さを知った。といったように。

もちろん、「喉元過ぎれば熱さを忘れる」というケースもある。震災であれだけ苦労したのに数年経ってもう意識が下がってしまった、嘆かわしい、といった事例がある。

VRはいままでの「見聞き」とは次元が違う。テレビや映画といった画面への客観ではなく「主観」に感じるからだ。それに平衡感覚、高所に居るような感覚など、感覚が騙されることも、体験の強度に寄与していると思う。

民主主義は説明し理解を得ることにコストが必要なんだけど、VRによってその説明コストが下がったり理解度が高まったりするのではないだろうか。

togetter.com

*1:この論じ方そのものも再帰的に該当することになる。無限ループである。

【いまさら】ICONIA Tab A500の文鎮化を直す【2018年6月】

Android 3.0搭載の、Androidタブレット黎明期モデル。 文鎮化(ブートループ)したまま放置していて、直したいなーと数年経過していたが、ようやく作業したメモ:

画像付きで分かりやすいのでこの記事がよかった:

a500 LeakICS から3.0.1に戻す - 所感 ~android~ https://thjap.org/android/acer-iconia-a500/181.html

なのだが、この説明に沿って作業をしてもなお、つまづく点がたくさんあったのでメモに残す。

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ナムコのお台場VRをやってきた

ナムコのお台場VRをやってきた

VR ZONE Project i Can in お台場ダイバーシティ 4.15 OPEN https://project-ican.com/

毎晩0時に、1ヶ月先の日までの予約が解禁されるので、そこを狙って予約するのが基本だと思われます。土日はほとんど予約で埋まっていますが、たまに土日の当日朝に見るとドタキャンなのか当日が空いてたりするので、それを狙うテあります。

プレイするのにバナパスポートという、ゲーセンのSUICAみたいなICカードが必要。その場でも買えます。セガのAimeカードでも使えるので、自分は提督なので艦これアーケードのカードでプレイしました()。

アーガイルシフト

 はじめる前に担当のおねぇさん(物理)からストーリーの朗読がある。

 自分の癖なんですが、やはりVRって、やってるとあちこちキョロキョロ見回してしまう。キャラクター(CG)がなんかこっち向いて話してるのスルーしてあちこち見回してしまう。見回すといろいろ見えるのが興味津々すぎる。ロボで基地から発進して空とんでますよ、なんか撃ってますよ感は十分に感じられてたのしい。これ。後半の地上の基地っぽいにとこ降りていくところ、基地のデザインがスターブレードとかギャラクシアン3まんまだった。ナムコ遺伝子を感じる。 あと、音場も立体空間になってるのがすごい。キャラクター(CG)が左前のほうに居るんだけども、自分が正面を見ていれば声は左から聞こえるわけだが、左側を見れば正面から聞こえる。これすごいね。サウンドブラスターの豪華なヤツみたいな感じ。ライブ会場をこういう風に録画、再現しようとしたら、いたるところにマイクを設置して360度で集音したデータが必要になるのだろうか。

トレインマイスター

いわゆる電車でG○。 担当のお兄さん(物理)がいろいろ操作説明してくれる。あと画面の中の人(CG)も説明してくれる。

6種類くらいコース(テーマ)が選べるんですが3番を選んだ。なんか赤ん坊が乗ってるので揺れを少なく運転しよう!ってやつ。説明(物理)によると、朝の通勤の500トンの満員電車らしい。たぶん物理的にシミュレーションちゃんとしてます的なやつなのかな。なんかそんな感じの動きをしているような気がする。

出発したらマスコンMAXにいれて60kmにして、あとは慣性で走る。残り500mあたりから減速していくのがオススメな感じらしい。おわったあとに速度を時間軸にプロットしたグラフが表示が出るのだが、ちょっとブレーキが恐る恐るすぎたみたいで、もっとキュキューっとグラフの曲線が急になるくらいブレーキが理想だったらしい。あひゃ。でもまぁまぁの成績だった。

運転中によそ見をすると、窓から見える風景とか、後ろを見ると乗客が見えるとかする。なんだけども、これVRあんまり生かせてなくない?と思った。電車の運転って基本、前しか見ないよね・・。

リアルドライブ

これはヘッドマウントディスプレイをかぶるのではなく「戦場の絆」筐体を使った、ドームスクリーンのもの。 画面を見るクルマゲーって、どのくらいハンドル切ればいいのか感覚的によく分からないのが多いんだけど、これは分かりやすい。運転が楽しい感ある。曲がるときは進行方向に視線を向けると良い、と担当のお兄さん(物理)から教わった。 これはプレイデータを保存できて、ポイントためてマシンを買ったりできるらしい。だいぶ開発が実用的な感じに進んでるので、これゲーセンに投入されるのだろうか。

高所恐怖SHOW

当VR体験会場の目玉であろう案件。

これ面白いね。

ブースが黒幕に囲まれてはいるが、中に入れば椅子と板が置いてあるのがモロ見えのネタバレである。それなのに、ヘッドマウントディスプレイをかぶり、命綱を締められ、ゲームが開始してエレベータで高いところまで登る映像になって、ドアが開いたら高層ビル街で・・、ってところまで演出させられると怖い。高い。頭ではネタバレしているのに、足はすくむ。頭ではわかっていても体は正直だな・・。

コワイ!でも任務を果たさなきゃ(使命感)。という葛藤から導いた答えが、体育座りのままジリジリ進むことだった。やっと猫をつかむのだが、そこから戻るときに困る。後ろを振り向く勇気がない。立ち上がるにもすくんでるし。なので体勢そのままバックオーライした。なんとか任務としては成功した。過程ではもうちょっと周り見渡すとかして怖がりボルテージを上げたほうがナムコ的には良かったのかもしれないが、ナムコに配慮する余裕がなかった。先述のとおり怖さと任務遂行の葛藤しか頭になくてテンパってたんだから仕方ないでしょ(憤怒)。

つまり脳がゲームと現実(さっき見たネタバレ、スタジオの様子)の区別を付けられてないわけです。普段からゲームとか2次元とか2.5次元とかに触れているからこそ、現実との区別をつける事には自信があるはずなのに、それが脆くも崩れ去ってしまった。非実在青少年脳ってこうも簡単にだまされてしまうものなのか・・(絶望)。俺の目を盗んだなァー!?LSDとかキメて幻覚みてる人ってこんな感じなのかなぁと思った。

スキーロデオ

なんか人によっては酔うので気をつけてね、とおねぇさん(物理)に案内されたので最後に持ってきた。

山の上からスキーで降りるんだけど、なんか風が吹いてくるしなかなか臨場感ある。でも正解の道が細すぎて、岩にぶつかったり崖から落ちたり死にすぎて時間切れ。これ繰り返しプレーしないとクリアできなくね?難易度高杉感ある・・。

酔う人もいるらしいが自分は大丈夫だった。

感想

全体的に体験時間が短い。でも、短いからこそこの世に戻ってこれるわけで、あまり長時間向こうの世界に行きっぱなしだと戻ってこれないかも知れない感覚はする。帰り道の駅の階段を上り下りしてるときなんかも、これ駅の階段じゃなくて実はスタジオのセットなのでは・・?とか軽く思えたりもする(重症)。

体験しているときは面白いんだけども、体験時間の短さから、あっさり現実に戻ってくる感じがして、値段の価値を感じられない人もいると思う。たけーしつまんねーよ、的な。知り合い同士で行ってワイワイやったほうがいいかも知れない。体験中の様子を写真とりあえるし。

病院のやつは時間切れで遊べなかった。それに、誰も遊んでなかったのが謎だった。コワイすぎて敬遠されているのか・・?

ふつうの液晶ディスプレイを見ていても、例えば仕事で頭を働かせているとか、今まさにこのスマホで文字を入力してるときとか、他にはゲームなんかでも、自分から意識を画面の情報に集中した状態をつくれば、そこに没入することができる。フロー状態というか。歩きスマホなんかもまさにそれで。画面に意識を持って行った状態で、現実世界の認識が甘くなってるわけです。だから物理的危険の回避がおろそかになるわけで、そら死ぬわ。アクティブ自殺。自分から作業に集中するとか、または意識を持って行かれるだけの内容が伴うと没入するわけです。ですが、VR HMDとか戦場の絆筐体(p.o.d)って、自分から没入しに行かなくても「向こう側から意識を奪い取りにくる」んですよね。受動的で強制的な感じ。