人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

プロと二次創作

http://satoshi.blogs.com/life/2010/03/okaeri.html#comments

クリエイターサイドから言わせてもらうと、魂込めた作品を勝手に再編集されるのは、めちゃくちゃ腹が立ちます。
著作権法ってそんな感情から発生している部分もあると思います。
娘を強姦されたような気分。?。
Posted by: ojisan | 2010.03.11 at 01:22

どちらかというとCGM寄りの人間は、以下のような意見を言うと思う。
「TV局の人とか、なんか職人気質クリエイターの人ってこういうことを言うよね。エコシステムとか、コミュニティとか、消費者の気持ちを考えてない人。」

ところでTV番組って、政治家とか芸能人の顔だけ取り出してキャラクターにくっつけてアニメーションさせたりするけど、あれ肖像権とかどうなの?職務中の警察官には肖像権がないらしいけど、政治家ってどうなんだろ。
ていうか、コレ、そもそも再編集して動画サイトに投稿とかそういう話じゃなくて、自分の家で個人的にサマリのために機械的に編集するってだけでしょう?

閑話休題

無断リンクお断り」という言葉がある。
これはウェブサイトが世界中からアクセスされるという構造を理解しないまま、自分の個人的な想いや願いだけが先行してしまって、的外れな言動になってしまっているいい例である。そのコメントは、これに近いものがあると思うんですよね。
もはや現代において、情報を公開してしまった以上は完全なコントロールは難しいんですよ。物理的に。それが嫌だったら、厳重な手荷物検査をしてカバンは別室保管で、映画上映にすればいいんじゃない?ウェブサイトも、会員制にしてパスワードでカギをかければいいんですよ。
なんか、世間知らずがダダこねてるだけって感じがするなあ。世間っていうか、世界のビジネスのやり方において、日本流のビジネス(商習慣)だと通用しなくて絶望して途方にくれている様子に似ている。


ここまで反論してみたけど。

自分も作品を作る側として見てみる。意図と違う使われ方をするのは嫌だなあ。嫌だけどコントロールできないよね。でもまあ、底辺クリエイターだからコピーすらされないレベルなので、気楽に公開できるんだけどさ。軽い気持ちで作ってるうちは、べつにどう改変されたっていいや〜って気持ちで居られる。でも、ちょっと本気出して作ったヤツが改変されたら悲しいと思う。まあ改変されたヤツを見たり知ったりしなければいいんだけどさ。知らぬが仏。多くの人に見てもらいたいという気持ちはあるけど、それは同時に改変される可能性も高まるわけで。

ちなみに東方の作者って、同人の広がりをどう思ってるんだろう。興味深い。エロマンガにされたり、替え歌にされたり、コスプレされたり、STGという事すら知らない奴が居たりする現実を。


プロクリエイター、CGMクリエイター、プロ作品消費者、CGM作品消費者、コンテンツ配信会社、そのみんなが幸せになる方法ってなんだろう。で、ひとりの人間がそれら複数の立場を兼ねていることも多いんだよね。

ただ、「違法コピーや海賊版」と「二次創作」はまた別の話だと思うんだよね。

逆に、原作者が、二次創作されたモノを歓迎しているケースもよくあるんだよね。選挙の歌をバンド風にしてみた。とか。

ポイント

・プロクリエイターの気持ち
・アマチュアクリエイターの気持ち
・消費者の気持ち
・コンテンツ配信における法律的な構造と物理的な限界
・デリカシー、マナー、ルール、罪と罰
・人気、地位、名誉
・対価