人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

ロボット化するハードウェア・ソフトウェア

その昔、プリント基板は集積度が低かった。

ハンダの乗る"ランド"は大きく、半田ごてを当てて改造しやすかった。たとえばスーパーファミコンや初代プレイステーションのコントローラとか。任天堂は特殊ネジを使って分解しづらくしたが、クラッカー達は特殊ドライバーで対抗した。それに部品はディスクリートになっていて、解析もしやすかった。

しかし、いまやスルーホール実装は無くなり、表面実装になった。そしてランドはもはや肉眼で視認するのも難しいほどに小さくなり、専門の実装屋に依頼しないといじれないレベルになった。部品は集積化が進み、解析しづらくなり改造の楽しみが減ってしまった。

コンテンツの著作権保護という意味では、ハードウェア・ソフトウェアのセキュリティが求められるので、営利企業としては当然である。XBOX360では不正なハードウェアの改造が検出されるとそのIDはネットワークからBANされ接続不能となる。



Windows Vistaや7の64bit editionにドライバをインストールするには「署名」が必要である。これは、ユーザーモードのソフトウェアとは違い、カーネルモードのソフトウェアはシステムへの責任が重く、システムがクラッシュしたりセキュリティリスクになったりするので、問題があった場合に責任の所在を明らかにしたりするためである。

署名の取得にはVeriSignだと9万円くらいかかる。企業のプロジェクトであれば微々たる費用であるが、個人でやるにはかなりの壁になる。UMDFならユーザーモードだから問題ないけど。あとWindows Logoを取れば署名ももらえる。


ロボット三原則 第三条
一条と二条に反しない限り、自分の身を守る



ここ数年ほんとリアルに感じる。
子供の頃みたSFはもうSFじゃなくて、現実になってる。ドラえもんが予言した事とか。
物悲しくもあり、喜ばしくもある。
そんなテクノロジーの変遷を見守り続けていくのも、私の生きがいの一つである。