人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

日本の羞恥心文化は知的活動を阻害しているのではないか

メーリングリストに投稿しにくい
http://www.geekpage.jp/blog/?id=2010/6/23/1

アメリカのLinuxユーザーグループとかって、「タコは叩いて育てろ」みたいな文化があるらしい。知的活動において有利な文化であると言える。


日本のホームレスは、乞食(物乞い)をしないらしい。って記事どっかで最近読んだ。たしかに、ホームレスの人自体は見かけるけど、物乞いされたことはない。(俺がカネ持ってそうに見えなかっただけかも知れない。)強いて言うなら「BIG ISSUE」を販売しているのを見た事があるくらいか。http://www.bigissue.jp/


でも海外に行くと物乞いはたくさんいるらしい。クルマで信号待ちをしているとストリートチルドレンが勝手に窓拭きをしてチップをせがんだりする。なんか日本人には、問題を打ち明けて共有することができない文化があるみたいだ。「男は黙って〜」っていう言葉がある。これが自殺に繋がっているんだろうと思う。聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥。っていうのもあるけど。あとイジメ問題とか?


実際に本人が強いかどうかは別として、男性は女性に比べて、社会から強さを求められる立場にあり逃げ場が少ないので、男性のほうが社会的プレッシャーが大きいと思う。女性なら許されるけど男性なら許されない事って、あるでしょう。例えば、男性で履歴書に「家事手伝い」は通用しないでしょう。だから自殺者は男性のほうが多い。うつ病は、また話が別だけど。

山手線の恵比寿駅にホームの落下防止ドアが設置された。

FF13のプロモーションムービーでも、なんかパンチパーマのキャラクターが「自分で考えろ!」とか叫んでいる。福田総理は辞任会見で「あなたとは違うんです」と言い放った。ちょっと違うか。くだらねー質問をするとググレカスで済まされる。自分自身もくだらねー質問されたとき、それで済ませたことはある。

このあいだ、勉強をはじめる前の自分みたいなアホな質問を日記に書いてた人が居た。「なんで総理大臣って国民が直接選べないの?」「間接民主制だからだよ」と、そっと教えてあげた。すこし優しくなれた気がした。


「子供は哲学の徒である」と言う。子供の頃に抱いたような素朴な疑問が、哲学の根源になっているということ。どうして人を殺してはいけないの? とか。


「恥」とは何か。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A5

羞恥心とは、自我や自尊心の延長にある概念で、恥となる行動をしてしまった場合に感じるものである。
これらでは、社会規範への適応といった行動を促すが、その一方で過度に感じる場合には、行動の萎縮などといった問題を生む。


日本人って、「恥」にうるさい人種だと思う。

日本人の目から海外の人の振る舞いを見るとき、「恥知らずだなあ」と感じることって多くないだろうか?YouTubeでふつうに顔出ししてる一般のアメリカ人を見たときとか。つまりそれは、日本人が恥ずかしがりすぎという事である。相対的に。ドイツ人も、比較的恥ずかしがりらしい。なんかドイツ人って日本人と共通点が多いと思う。変態だし。ヨーロッパで住むならドイツがいいんじゃないかとか思った。ワッフルは無いけど、バームクーヘンあるし。ビールとソーセージおいしそうだし。

日本人の過度な羞恥心は、自分の行動を萎縮させると同時に、他人の行動をも抑制している。それは知的活動や問題解決に於いて、大きな障害になっているんじゃないだろうか。せっかく勇気を振り絞って恥を忍んで行動に出たのに評価されない。もうやんねーよバカヤロウ(金子勇 心の俳句)。イエスマンしか居ない会議とか、出る杭は打たれるとか。


羞恥心による、自己行動萎縮と他者行動抑制の作用している様子は、なんかP2Pネットワークが協調して動いている様子に似ている。CSMA/CDによるコリジョンの収束みたいな。そういう点でも、日本人は"チームワーク"が得意らしい。得意というか強制というか。でもたった一人の職人が大きな影響を与えることもある。

追記

一般的に使われる「空気を読め」という言葉には、「空気を読んで」「行動を自重しろ」という2つの意味に分解できると思う。読める能力自体は重要だと思うけど、必ずしも自重することが良い事とは限らないんじゃないのかな。

ブクマから拾った類似記事
http://ssig33.com/blog/2010-01-02-1.html