人とか機械とか

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Oculus Rift CV1のメガネ問題を調べたメモ

VRヘッドセットをかぶるとディスプレイが目の前にあるのだから、近視メガネいらなくない?と思うかも知れないですが、両目に別々の映像を映して空間を表現するので、近くや遠くに焦点を合わせることが要求されるのは物理空間と同じため、遠くを見るためには視力を要する。

とはいえまだまだ解像度に限界があり、あまりに遠くの小さいモノは表現できないので、運転免許が取れるくらいの視力0.8くらいあれば足りるんじゃないかと思われます。レースゲームが作れるくらいなので。

将来的に画面の解像度がとても上がって「マサイ族VR」みたいなコンテンツが登場すれば話は別かもしれませんが・・。

専用設計のレンズとアダプタ

 物理メガネ屋で視力測定してレンズ作ったときにレンズのデータがあると思うので、それさえあればインターネットメガネ屋でも作れるようです。ただ、乱視など複雑なやつは作れないのかもしれないです。

Oculus Rift Lens Inserts | VR Lens Lab https://vr-lens-lab.com/product/oculus-rift-lens-inserts/

アダプターとレンズで€39, レンズを度付き(Prescription Lens) にすると+€29, 日本への送料€7,00

合計€75,00, 9149円程度。

Rift Prescription Lenses Adapter | WIDMOvr https://widmovr.com/product/oculus-rift-prescription-lenses-adapter/

$65.00, 日本への送料 $9.00,

合計$74.00 (includes $0.00 VAT estimated for Japan)

8033円程度。

けっこういい値段する。 しかしレンズの形状がHMD側のレンズとピッタリ合わせてあるため、その点では完璧である。

レンズを取り付けるアダプタを3Dプリントし、それに対応する激安メガネを買ってレンズ取り出してアダプタに付ける

Groovy Clutch: Oculus Rift CV1 メガネ対策 http://groovy-clutch.blogspot.com/2017/07/oculus-rift-cv1-prescription-lens.html

CV1専用メガネの作成 – Hylos http://hylos.jp/2016/07/03/807

↓アダプタを3Dプリントする。DMM.makeでも良いし、とにかく3Dプリンタ出力できさえすればよい。 Oculus Rift CV1 Prescription Lens Adapter by jegstad - Thingiverse https://www.thingiverse.com/thing:1602460

あまり詳しくないですが一番安い素材が2139円くらい。MJFというやつも素材はナイロンらしいです。

ナイロン→ナチュラル2139円

MJF→2171円~2587円

↓このメガネを買う(レンズを使う)

Black Round Glasses #550021 https://www.zennioptical.com/p/metal-alloy-full-rim-frame-with-spring-hinges/5500?skuId=550021

2000円くらい。

合計4000円~程度

普通のメガネのツルを取り外して、HMD内部に固定する方法。

iOSな日々: Oculus Rift:メガネ組み込み加工 https://blog.dazzlesystem.co.jp/2016/09/oculus-rift_7.html

これなら内部に固定できさえすればよいので、幅がわりとデカいメガネでも問題がない。付けはずしするとき引っかかる問題がないため。

普通のメガネだけど幅が小さめのもの

Oculus Rift CV1は、メガネの幅140mmくらいならなんとか出入りできる。 ただしギリギリだとHMDを装着と外すときにガスケットの左右のフワフワに少しひっかかるので、そのフワフワ部分の厚みをテープで抑えて引っかかりを減らす改善をする人もいる。 Oculus Riftに入るメガネであれば、他のHMDでも入ると思う。というのも、メジャーなHMDの中で一番メガネサイズの制約が最も厳しいのがRiftのはずだから(おそらく)。

HMDに向いているメガネは、丸レンズorウェリントンなどの「縦方向に幅があるもの」。スクエア型だと横長なので縦方向の視界が足りなかったりする。あと鼻パッドがカチャカチャ動かない固定されてるほうが良いらしい?

いまどき度付きメガネは5000円で作れるので、3Dプリントコースの4000円+発注手間+長い納期+加工を考えると5000円メガネのほうがコストが低い気もする。 ふつうのメガネであれば、ほかのHMDでも使える、VR体験施設に出かけても使える、なにかの展示会やオフ会等に出かけてHMDをかぶるときも使える、と汎用性が高いので、これが無難だなーと思う。 そもそもHMD無関係に普通のメガネとしても使える(似合うかどうかは別として)。

それにOculus Rift CV1は狭くてメガネが使えないのを反省したのか、ほかの機種ではメガネでも使えるように設計されている。業界的に「メガネでも使える余裕をもって設計する」が当たり前になってる感ある。 Oculus Questではメガネの人のためにHMD側のレンズから適切に距離をとるためのガスケットが付属している。