人とか機械とか

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Windows8の良いところは「早い安い長い」の3拍子

windows8は混乱が多い - 人とか機械とか

Windows8の名誉のために良いところも挙げておく。

UI周りのダメなところが多いですが、カーネルや地味な部分は堅実かつ着実に進歩しています。

  • OSの起動が速い。  普通のシャットダウンではカーネル空間はサスペンドして、ユーザー空間を終了してるらしいです。なので起動時のカーネルをレジュームするだけなので速いそうです。ただハードウェアの変更(メモリ増設とか)をしたり、一部のハードではトラブルになったりしているようですが。

  • 値段が安い。 無料版Windows8.1が出ましたが、それでなくても過去のWindowsより安いです。これはDVD再生をオプション化した(Media Center pack?)功績もあるでしょう。MPEGライセンス料。

  • USB3.0をサポート (Microsoft製のxHC Driver)

  • USB Mass Storage Class DriverがUASPをサポートしているので主にSSDが速いです。HighSpeed(480Mbps)でもSuperSpeed(5Gbps)でもサポートしているようです。

  • エクスプローラが賢くなった。リボンUIとかコピー時の置換するかの問い合わせ、progressのビットレート表示、コピー中にスリープした場合は一時停止する、など。

  • 消費電力を削減するために、アプリのサスペンド状態が長くなるようにしたそうです。  まいにち艦これタブレットを30分程度ずつ使っているぶんには1週間以上充電しなくて済みます。

  • 8.1ではRAM使用量が減った。 RAMが2GBしかないAtom tabletにはとてもよい改良。

Building Windows 8 - Site Home - MSDN Blogs を読むと詳細が書いてあります。

今度あるカンファレンスでWindows10の何か新情報の発表もあるかもしれません。 マイクロソフト カンファレンス 2014 | MSC2014 - Microsoft Events & Seminars

Building Windows 10 blogが開設されるだろうか。

おもうにWindows 8.x → 10へのアップグレードは無料にするくらいの姿勢じゃないと、いまのOS戦国時代で勝てないんじゃないかなぁと思います。ハードウェアスペックの要求も8.1と変わっていないようですし。

windows8は混乱が多い

はがい。

まあその実際問題ググれば(Bingれば)解決するのだけども、Windows単体でオフラインでヘルプ、ツールチップ、バルーンヘルプ、などでサクっとその場で理解できないのは「MicrosoftWindowsという製品単体での自己完結性として」どうなのかな?という気がする。 「ヘルプ」とかF1キーの存在意義が薄れてるし、残念ながらwindows8のヘルプ作成担当者の面目はつぶれてしまっていると思う。というかヘルプ作成以前の構造上の問題もあるかも知れない。

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ベネッセの情報流出事件とUSBの悪用

ニュース - ベネッセ事件容疑者はなぜスマホでデータを持ち出せたか、IT部門は設定の再点検を:ITpro

ベネッセ事件容疑者はなぜスマホでデータを持ち出せたか、IT部門は設定の再点検を:日経コンピュータDigital

USB Mass Storage Class Deviceについてはセキュリティが働いてデータの保存ができなくなっていた?ようだが、MTPにはセキュリティが働かなかったようで、それで流出が起きたらしい。 デジカメやAndroidなど、エクスプローラに見えるので一見Mass Storage Class Deviceと同じに見えるが実はMTP接続のものがある。iPhoneもMTPなのだろうか。

スマートフォンのパソコン接続は大容量デバイスからMTPへ(第164回)《塩田紳二「モバイルトレンド」》

第653回:MTP接続 とは - ケータイ Watch

メディア転送プロトコル - Wikipedia

Windows側のファイルシステムを経由しておらず、ドライブレターもないので、普通のWindowsアプリケーションがたとえばCドライブなどにアクセスするようなディレクトリ空間からは見えない?のかも知れない。

特殊な接続デバイス用の Windows ストア デバイス アプリ

それを言うとデータをPCからUSB Deivceへ持ち出す手段は巧妙にすればたくさんあるなぁと思う。

  • SetDescriptor requestでDescriptorとしてデータをデバイスへ送信する。
  • DFU Classでファームウェアとしてデータをデバイスへ送信する。
  • HID ClassのSetReportでデータをデバイスへ送信する。
  • USB-Serial変換でUARTの送信データとしてデバイスへ送信する。

などなど・・。 PC側はHID deviceのAPIを叩いたり、WinUSBでドライバを入れてアクセスすればそういうことができるはず。 デバイス側はカスタマイズしたファームウェアが必要。

たとえばGNUのDFUツールがあるが、これが実際WinUSBを使っている。 dfu-util Homepage

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USB Type-Cのspecを少し読んだので解説する

USB Type-C コネクタがついに策定完了したので少し読んでみた。

USB.org - Documents

usb_31_081114.zip

解凍すると USB Type-Cディレクトリの中にUSB Type-C Specification Release 1.0.pdfがあります。

いまのところわかっている特長的なもの

  • コネクタは楕円の形していてmicro Bくらいの大きさ。裏返してもOK。
  • ケーブルの両端がType-CコネクタなのでどっちでもOK
  • Type-A/Bではオス側(plug)のほうがVBusとGNDピンが長かったが、なぜかType-Cでは逆にメス側(receptacle)のほうが長くなっている。(3.2 USB Type-C Connector Mating Interfaces)
  • いままでのType-AやType-Bとの変換ケーブルやアダプタがおびただしい数ある(3.5 Legacy Cable Assemblies, 3.6 Legacy Adapter Assemblies)
  • いままでに登場したUSB機能をすべてカバーできている。(USB2.0 USB3.1 PowerDelivery BatteryCharge On-the-Go Hub Device Host)

  • 12pinが2列ある。

  • CCピンが増えておりCC LogicやSSのMUXとやら必要なようなので、Type-Cコネクタを備えるHost/Device/DRDは従来からコネクタを変えただけではダメでロジックも追加が必要そう? (4.5 Configuration Channel (CC))。
  • 一部のピンをUSB以外にも使える。たとえばPCIeとか。
  • アナログオーディオ端子として使える。
  • パッシブケーブルとアクティブケーブルがある

12pinが2列ある。

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A列が12pin、B列が12pin、という構造と名前になっている。 Front Viewと書いてあるように正面からみた並びなので、実際に接続されるときはPlug側が裏返しになるイメージ。それでたとえばD+とD-が一致したりすることになる。

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