体験や立場が,自己イメージや物事の理解に影響する話。あと民主主義(1) - 人とか機械とか
続き
ゲームや動画の分野:
このジャンルは「ホラーゲーム」としての視点と、「精神疾患患者の主観の疑似体験」としての視点があると思う。多くはYouTuberらが面白おかしく実況しているのは前者の視点だろうけども、動画の視聴者やゲームの体験者のうちわずかでも後者の視点を見出してくれるならば、精神疾患への理解向上という民主主義的な影響を与えていると言える。*1
- 幻聴を再現した動画。
- 発達障害の再現動画。
体験
- ダイアログインザダーク
- 妊婦はどれだけ体が重いか体験。
妊婦体験ジャケット LM-054, 妊婦体験ジャケットⅡ型 LM-065 : 株式会社 高研
- 高齢者はどれだけキツいか。耳が遠い、老眼、足腰が不自由。
高齢者体験セット LM-060, LM-102 (Lサイズ) : 株式会社 高研
それ以外の類例
- マンションの高層階の住人の心理
- 為政者の態度
- https://sirabee.com/2016/02/27/87687/
- 学習性無力感 - Wikipedia
- 武器を持つと使ってみたくなる。辻斬り。
為政者の認知バイアス
現在の日本の統治機構は、国民に主権があり、国民が政府を縛るものと位置づけられた日本国憲法があり、立憲主義であるから憲法に従い、民主主義である。 なのだけども、その建前をスルーして真逆のことを言っている為政者が後を絶たないのが不思議に思う。しかしその原因も主権者である国民の怠慢にあるのだろうから自業自得な気もする。とはいえ、日本国憲法以前から歴史的に日本人は庶民も支配者も「お上意識」が強いので、国民主権とか言われてもあまりピンとこないのかも知れない。
なぜ為政者はその建前を邪険するのかというと、権力からくる全能感が支配欲を喚起し、やっぱり支配したいし邪魔に見えるからなのだろうか。あわよくば、隙あらば政府を縛るものを取り払いたいと考えているのだろうか。つまり、国民主権の民主主義かつ立憲主義というのは「為政者の自己イメージのバイアスを牽制・抑制するために考えられた概念」といった見方ができる。
結局、「日本国民が本当に必要だったもの」としての統治機構とは何なのだろうか、よくわからない。 仮にお上意識に基づく非民主的統治であっても、利害関係がうまくいっていればそれで良かったわけで、70年前までは。まあもっと遡れば一揆とか内乱とかが絶えなかったわけなので、「安定してうまくいっている」に到達するまで紆余曲折があったわけですが・・。
「AIを民主主義に活用する」としても、そもそもAIが賢くなりすぎたら人間のほうが知らないうちにAIに懐柔されるわけで、結局は実質「AIによる非民主的統治」に収束するのでは? AIは色々考えた結果「人間に統治させるよりも人間を幸せにできる」と判断しそうだし。あるいは、「あたかも人間が主権を持って統治しているかのように見せかけて溜飲を下げさせて実際はAIが統治している状態」をAIが目指すかも知れない。
自己イメージに影響を及ぼすもの
自己イメージに影響を及ぼす要素としては、容姿以外には
- 社会的立場、ステータス(学歴、年収、役職、配偶者)
- 物理的立場(住む場所、働く場所、座席の配置、etc)
- 自身の能力(生産性、身体能力、所有資産)
- 性格、健康度、体質、持病
といったものもあるように見える。
良くも悪くも「立場が人を作る」みたいな名言もあるけど、それに通じている。
*1:この構図は艦これにも同じことが言える。エロで人目を誘うが、そのうちわずかでも軍艦や歴史に新たに興味を持ってくれる人が居れば良い、というわけである。