不運と踊っちまったのさ
「絶対に報われる保障なんてあるわけないじゃん」というのが市場原理なわけで、だから、ある会社の株を買った人が、その会社がつぶれることで損しようが得しようが自己責任。
なのですが、今回の原発事故で東電の株を買ってる会社や銀行はたくさんあるそうで、東電をつぶしてしまうとたくさんの人が損をして大変なことになるらしいから、東電を潰せない。という話もあるそうで、それじゃ市場原理じゃないよね、っていう意見も出ています。
「絶対に報われる保障なんてあるわけないじゃん」という言葉を使ったり、受け入れたりしたくない人がたくさんいるみたいです。宝くじをすごくたくさん買ったんだけど当たらなかったから、抽選やりなおせと言うようなモンですね。頭がハゲてきたんだけど、カツラして誤魔化しているような状態ですね。 戦わなきゃ現実と!って役所広司も言ってるのに。
絶対に壊れない人工のシステムなんて絶対にないです。
だから、「1度でも壊れちゃまずい人工のシステム」を作ってはいけないわけです。
でも作って運用されているわけです。
原発もそうですけども、国家体制もそうです。
国がつぶれると無政府状態なわけで、なんか内乱が起きたりヒャッハーで時はまさに世紀末なわけです。
それはとても恐ろしいので、やっぱり国家体制というシステムは必要みたいです。
つまり、絶対も永遠もないのはわかっている人工システムに頼らざるを得ない。ということでしょうか。
奇跡も、魔法も、銀の弾丸も無いんだよ。
「信頼性」という概念は、失敗や故障があるから成立するわけです。
たとえば、そもそも物理法則は「絶対」なわけなので、そこに信頼する・しないという問題は存在しないわけです(宗教を除く)。「あー、明日は物理の神様がおやすみだから放物線が波打ちそうだなあ、イチローの打率が下がりそうだなあ」とかいう、物理天気予報はこの世には存在しないわけです。
「いずれは死ぬんだから、楽しく生きよう」 なら 原発バンバン作って電気使いまくったほうがいいよね。
"死んだら天国に行ける"というライトノベルをみんなに読ませて、「死んだら天国に行けるから、生きてる間はしっかりしよう。もう何も恐くない」と統治するのもいいよね。
やっぱり、行き着くところはそういう哲学的・宗教的な問いになるんだなあ。
有限なのはわかったから、じゃあ細長くするか、太短くするか、っていう選択の問題ですかね。
高速増殖炉の技術そのものは素晴らしいんだけど、地球上でやるのが危なすぎるだけだと思う。どこか適当な惑星か衛星でならやっていいと思う。最悪、その星ひとつをダメにするだけで済む。その星が壊れない限り、その星の引力が放射性物質をキープしてくれる。それはそれで、ロボットとか半導体チップの放射線耐久試験場とかに使えるかもしれない。核ミサイルいっぱいうちこんでバラバラにして、放射性物質を太陽系じゅうにバラまかれると困るけど。