人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

ナマケット3感想


http://www.nicovideo.jp/namaket

面白かった。収穫がたくさんあった。

 僕は、消費者としては「疲れている」といったところで、あんあり購買意欲がなかったり新しい消費物を積極的に探したりしないんだけど、アニメなんかも録画はするけど見なかったりする。アーリーアダプターとアーリーマジョリティを行ったり来たりしているような感じ。お金もったいないし。なので、ニコ生クルーズを見たり、検索したりして探しに行くことも殆どなくなったし、1回目と2回目のナマケットも知ってたけどまったく見なかった。でもナマケットGirlsのついでに見た。やや後ろ向きな僕にも結構おもしろかったくらいなので、前のめりで敏感な人たちにはさぞ楽しかったのだと思うし、それは番組中の司会者たちのコメントにも現れていると思った。「姿勢」って重要な要素で、たとえば漫才を見る時に割り箸をヨコにして歯で噛んでいる状態で見たほうが、笑うことが多くなるという実験結果があったりする。たぶん顔が笑顔に近い状態になるから。

 Girlsよりも"歩留まり"が高かった。「画面を見ているだけで何もしない」という人は居なかった。そこを"舞台"とわきまえている人しか居なかったということで、良いことだと思う。前半3グループくらいはちゃんと見てたけど、後半のグループはあまりちゃんと見てないです。えりりかと箱人間さんは全部みてた。



自分がツボったのはギャルゲー風放送

http://www.nicovideo.jp/watch/sm16530976
http://com.nicovideo.jp/community/co560300

矛盾しているようですが、僕はノベルゲームができない。はができない。なぜなら、日常会話のようなどうでもいい会話をすげえ長ったらしい全画面いっぱいの文字で見せられるのが耐えられれないし読む気力が起きない。しかもボタン押さないと進まないし。ボタンを押すことすらめんどくさい。ボイスがあるものでも、基本的に読み上げるのが遅い。アニメのようにテンポよく読んで進んでくれればいいのに。でも酒飲みながらやれば気にならない。それがドリクラ。でも弟切草かまいたちの夜はスーファミでやったなあ。
ソースコードとか論文なら読めるのだけど、なんだか、くだけた長い文字を読むということが生理的に不可能みたいです。なので、そういうのは音声でしか消費する意欲が湧かないようです。だからライトノベルとか無理です。あと改行がやたら多い系のガーリッシュ系なブログとか無理ポヨでゲソ。星新一なら読めます。シュタゲは好きでアニメは全部見たんですが、XBOX360に体験版があったんだけども無理だった。
もしかすると、自分のその好き嫌いの本質は「画面いっぱいに文字が出ること」とか「テンポの悪さ」ではなく、なにか別の所にポイントがあるのかも知れないんだけども、うまく説明できないです。

その放送はギャルゲー風の画を出して、セリフは生主が生で読みあげて、コメントに多少反応したりして、アンケートでゲームが進行するという企画だった。だから見てるだけで進むギャルゲーみたいな感じで、2.5次元評論家(自称)としてはツボってしまった。

ドリームクラブやってて誰もが思い浮かぶと思うんですが「リアルドリームクラブ」を考えた時、ゲームと同じビジュアルがあり、会話ができて、リアクションも取ることが要求仕様になります。その機能仕様としては、まずCGオペレーターが予め用意された挙動パターンを状況に応じて出すか、モーションのアクターがリアルタイムに振り付けをするなどが考えられます。声はもちろん声優さんがスタンバってます。それらを総合指揮するディレクターも必要でしょう。その企画(妄想)に近いものがあります。初音ミクをリアルタイムに"演奏"というか、"会話"することもできるんだけど、上記のように、中のオペレータが人力ですごくがんばる必要があるけど。



アンケートのバグ?

 1年前だったか、何かの公式放送でも見かけたことがあるんだけど、公式だけが使える(?)と思われるアンケートはデザインが少し違うんだけど、そのデザインが崩れることがある。なぜかボタンがやたらデカくなって1と2しか見えなくて、他の選択肢が見きれてしまって押せないくらいになる。原因はよくわからない。

16:9の実験中の新プレーヤでは動かないので旧プレーヤを使ってねとアナウンスが流れたが、そもそも元から旧プレーヤでした。



今後の展望について


ニコ生を見る機会は減ったんだけど、面白いものを収穫したいという意欲はある。しかしクルーズでは歩留まりが低すぎる感じがする。クルーズ自体も最近は全く見てないけど・・。ランダムと、カテゴリ別で巡回してたと思うけど、もう少し高度なアルゴリズムで抽出できないかなあとか思った。

固定番組の常連ではない、浮動的な視聴者の論理からしてみれば、くだらねー番組を見るのに無駄な時間はとりたくない。おもしろい番組を、見たいときに見つけたい。こうでしょう。視聴者をその理想に近づければいいわけです。


いまウェブ界での最新流行はやっぱり「キュレーション」コレだよね。
キュレーションっていうのは、選別とか洗練ということ。ウェブ上にはすごいものとすごくないものがゴッチャになって埋もれてるので、その中からすごいものだけを選別して取り出す作業が必要になる。人力だったり、アルゴリズムだったり。たとえば必ずしもはてなブックマーク数の多さが、品質と一致しているとは限らない。キュレーションというのが、クリエイター側もコンシューマ側にも重要だと思う。ニコ動にもグローバルのコメントフィルタリングシステムが導入されたが、あれもキュレーションである。slashdotの良い悪い評価システム(モデレーション)に似ている。2ch的に言えば「クソスレ立てんな!」とか「半年ROMれ!」と同義である。


「動画コンテスト」というのがあったりする。たとえば、たしか過去にマヨネーズの新製品をアピールする動画をアップしてください、っていうような企業があったと思う。それに倣って、なにか企業のPRと生放送とを利用してなんかできたりするかも知れない。しかし、まず企業から見ると、どこの馬の骨かわからんユーザー生主などというのは何をしでかすかわからないしリスクが高いのでやりにくいと思う。社内の企画会議で上司を説得しづらいでしょう。あと、ゲーム系は危険だと思う。ゲハがあるから。ゲハ民にマークされる危険を伴う。たとえば化粧品の宣伝のためにアルファブロガーにお金出したり新製品を提供したりするのがあるので、それに近い感じ。テレビ番組なんかでも、商品とタイアップした番組が増えましたね、家電芸人とか。

公式じゃなくても、有志で動画コンテストを開催したりもしてるし、生放送のコンテストもやってるのかも。僕が知らないだけで。


SEE ALSO


ナマケットGirls感想
http://d.hatena.ne.jp/sea-show/20111220/1324393936


ユーザーニコニコ生放送ウオッチ
http://d.hatena.ne.jp/sea-show/20100522/1274521432


ニコニコ生放送「184外して」「コテハンつけて」はマジでやめておけ。双方の心理の推察
http://togetter.com/li/44533


趣味嗜好の変化
http://d.hatena.ne.jp/sea-show/20110621/1308666663