テレビ局の「編集権」
テレビの取材を受けた人の話を聞く(直接やネット上の記事で)ことがあると、必ずみなさんが口をそろえて言うのが、「たくさん収録するんだけど使われるのはほんの一部」とか「俺のいいたいことが伝えられてない編集」みたいなこと。総じて、憤りを隠せない様子。
なんか、あらかじめどういった番組構成になるかわからないらしい。ニュースのトップでAKBを扱おうが初音ミクを扱おうがTV局の勝手でしょ口出しできませんよーってことらしい。
僕はスカイツリーをニコ生中継してて集中してたんだけど気づいたらいきなりキャスターにマイク向けられてカメラがいてビビった。了解も無しにいきなりカメラ向けられるんだね。こわいね。コスプレ会場でレイヤーさんに怒られるタイプのカメラマンだね。「ランナーズ・ハイ」みたいな、「出演者・ハイ」みたいな状態になって自分らしくないテレビ的な空気を読んだ神受け答えして乗り切った。なんか野次馬に写真とられまくってた。テレビには映像は流れなかったらしいが「インターネットで中継する人の姿も」とかいうカタチで言われた(らしい)。2chに流れてたら「おまいらwwww」ってレスすると思う。俺だけど。
問題は後で訂正ができないとか、編集に口が出せないことなんだよね。セシウムさん並の問題になれば検証番組とか訂正とかするんだけど。
たとえば、テレビもネットも見ている人で、たまたまテレビ番組を見ていて、たまたまそこに出演した人が書いた「いや、そうじゃないんだよ実は・・」という記事に巡り会えたごくわずかな人だけが「誤りと訂正」の両方の情報を得ることができる。一番多くなるのは「誤りだけを見て訂正は知らない」ことになる人間だろう。これでは出演者(取材を受けた方)は浮かばれない。誤った印象や情報を多くの視聴者に植え付けたそのままになってしまっているのが現状だ。
(すべてのテレビ取材が憤りあるものであるとは限りませんが)
テレビ局に、定期的に「訂正番組枠」を設けるのはどうだろうか。そこで、各種の過去の番組の訂正をするわけです。NHKは、かなり厳しいツッコミのメールや手紙も番組中で読み上げることがあるので、期待値が高いんじゃないかなあとか希望的観測をしてみたり。TV番組枠でなくても、視聴履歴をすべて記録しておいて、訂正情報配信されたときに該当番組を見てた人に知らせる仕組みを用意するとか。それが「ビッグデータ」の建設的かつ道徳的な使い方ではないでしょうか。
ニュース番組なんかだと番組中ですぐに訂正されるんだけどね。名前間違ってた、写真間違ってた、数字間違ってた、など。
津田さん曰く「情報は早くだす。間違ってたら訂正する」という、巧遅指向でなく拙速指向である。でも巧遅だからといって間違いがゼロになるかというとそうでもないわけで、だから「訂正するメカニズム」って必要じゃないかなあって思う。
もしくは、編集に口出しできる権利。
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