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人とか機械とか

デジタルガジェットやコンピュータについてのブログです。

放射線被ばくと数値について検証してみた

テクノロジー


僕は放射能の専門家ではないですが、数字の計算はできますので、まとめてみました。
その値がどれだけ危険で、人体にどんな影響を与えるかなどはわかりませんので専門家に聞いて下さい。

この記事は、あくまで数字を正確に認識するためのメモです。煽るわけでも、なだめるわけでもありません。

数字的に正確な範囲でできるだけ分かりやすく書きました。

免責:この記事を元に行動をとった結果、損をしても得をしても、一切の責任を負いません。


基礎知識


放射性物質     ・・・ 放射線を出す物質。原発の燃料として収まっている状態ではペレットになっているのですが、空気中に出るときは花粉のようなチリのようなものらしい。風に流れ、雨で落ちる。
放射線       ・・・ 放射性物質から出てくる電波のようなもの(正確にはα,β,γ,中性子線などあるらしい)
被ばく       ・・・ 放射線を浴びること
シーベルト     ・・・ 放射線の量を表す数値。(SV)
シーベルト毎時   ・・・ 1時間でその放射線量を被ばくするよ!という数値。(SV/h)
ミリシーベルト   ・・・ 1000分の1 (mSV)
マイクロシーベルト ・・・ 1000000分の1 (μSV)
ナノシーベルト   ・・・ 1000000000分の1 (nSV) まれにこの単位を使ってる所もあります。

0.001マイクロシーベルト = 1ナノシーベルト
1マイクロシーベルト = 0.001ミリシーベルト
1000マイクロシーベルト = 1ミリシーベルト
1000000マイクロシーベルト = 1シーベルト

0.001ミリシーベルト = 1マイクロシーベルト
1ミリシーベルト = 1000マイクロシーベルト
1000ミリシーベルト = 1シーベルト



被ばくのイメージ


人の体がコップで、放射線が水とイメージしてください。放射性物質は蛇口みたいなもの。被ばくするとコップに水が貯まるものと思って下さい。

例えば 1マイクロシーベルト毎時の部屋に1時間いた場合、コップには1マイクロシーベルトの水が入る。
その後、0.01マイクロシーベルト毎時の部屋に4時間いた場合、コップには1.04マイクロシーベルトの水が入っている。


そのコップに、1年間でどれくらいまでいれても大丈夫か。という話 だと思います。いれすぎると健康被害が出るそうです。

被曝
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

コップに入る水の量の目安


公衆 1年で1ミリシーベルトを上限とする
平均 1年で2.4ミリシーベルト
高自然放射線地域 1年で20ミリシーベルトくらい
職業被曝 1年で50ミリシーベルト, 5年で100ミリシーベルト, を上限とする
緊急時 1回で100ミリシーベルトを上限とする → 250に引き上げ?

 「1回」ってのがよくわからない。何分か休めばまた作業していいのだろうか?

放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E5%B0%84%E6%80%A7%E5%90%8C%E4%BD%8D%E5%85%83%E7%B4%A0%E7%AD%89%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E3%81%AE%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B

「平均」というのは足して割っただの値ですので、では最大値はいくつ?と調べると、「高自然放射線地域」では、20ミリシーベルトくらいの所もあるそうです。


厚生労働省によると、緊急事態の場合は作業員の限度が引き上げられるそうです。

緊急作業の被曝限度250ミリシーベルトに上げ 厚労省 福島第1原発に限る措置
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E3E7E2E4908DE3E7E2E1E0E2E3E39191E3E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000

「15条」

http://www.jnes.go.jp/
http://www2.jnes.go.jp/atom-lib/online_doc/nscj/online/015.pdf

比べやすくするため単位を揃えます


日本の公衆、1年に1ミリシーベルトで考えます。
1年 = 365日 = 8760時間 なので、1時間に 1/8760ミリシーベルトが基準です。

分数を解くと約0.000114155 ミリシーベルト毎時になります。
単位を変換すると 0.114155 マイクロシーベルト毎時になります。


まとめると、

公衆 → 1年に1ミリシーベルト = 0.114155 マイクロシーベルト毎時の家に1年間住める

世界の平均 1年に2.4ミリシーベルト = 0.273972 マイクロシーベルト毎時の家に1年間住める

高自然放射地域 1年に20ミリシーベルト = 2.2831 マイクロシーベルト毎時の家に1年間住める

職業 1年に50ミリシーベルト = 5.70775 マイクロシーベルト毎時の家に1年間住める

緊急については、よくわからないです。



計測機器


放射線の計測には、ガイガーカウンタ、モニタリングポスト、サーベイメータなどがあるようです。
個人で入手可能なものもあるようですが、それは国の定めた誤差基準なんかをクリアしてないと思います。計測には必ず誤差があるので。

また、人体に被ばくする放射線量がどのくらいなのかを計測するには、計測器に人間の服を着せてみればいいのでは?と思います。そうすると、もう少し正確な値になるような気がします。


放射性物質の計測もできるそうで、セシウムとかが検出されるそうです。計測方法はわからないですが。



放射線量と時間


 冒頭で説明したように、放射線量が多い場所(水が勢い良く出ている)では速くコップに水がたまり、放射線量が少ない場所ではゆっくりコップに水がたまります。
・放射線量が多くても時間が短ければコップにあまり貯まりませんので危険は少ないです。
・放射線量が多い状態が長時間続くようであればコップにどんどん貯まってしまうため危険です。

このため放射線量の計測データは、瞬間の値ではなく一定時間おきに継続して行った、まとまったデータでなければ意味が薄くなります。早かろうが遅かろうがどちらにしろ、コップにためてよい水の量は法律で決まっています。ちなみに、法律で決まっているということは、それを破ると何かしらの罰則があるのでしょうか?

※しかし、短時間であってもとても高い放射線量を浴びてしまうと、急激に健康被害症状が起きるそうなので、それはまた話が違ってくるようです。



放射線量と空間


 同じ場所で、常に一定の放射線量とは限りません。空気中に漏れた放射性物質は花粉のようなものですので、近くにあるときは放射線量が増えますが、風で飛んでいけば放射線量は減り、雨が降れば地上に落ちて流れていきます。また、花粉状態でフワフワ飛んでいる状態ではなく、個体の放射性物質のすぐそばとか、体に付着したとか、食べ物に付着していたものを食べたとか、そういう場合は常に一定の放射線量を浴び続けることになります。

 放射線は電波のような物なので、空間に一様に分布してるわけではありません。発信源から距離の二乗に比例して弱くなります。放射性物質から発せられるわけですが、たとえば各市町村の観測所での計測値と、あなたの自宅での計測値は違うかも知れません。大きいかも知れないし、小さいかも知れません。
市町村での観測データを公開していますが、それは屋上なのか屋外なのか屋内なのかのデータもなければ、話が違ってきますが、たとえば福島市が計測しているのは屋外だけのようです。http://www.pref.fukushima.jp/j/index.htm

ちなみに、作業員の法定被ばく量の計測ってどういうふうにするんだろう?話によると、計測器を備えた防護服があって、それで作業をするそう。人体に近い位置に計測器があるのが最も正確な被ばく量計測になる。たぶん、法律で決められてたり、検査をうけた防護服だったりするのかな?



実際にどれだけ飛んでるか(東京都日野市)

 例として東京都日野市のガイガーカウンタを見てみましょう。(僕ではない個人が計測しているものです)
http://park18.wakwak.com/~weather/geiger_index.html
※このHPの注意事項にも記載がありますが、これは個人が購入した、検査を受けた計測器ではないという点に注意してください。もしかしたら誤差が大きいのかも知れません。

2010.12.5の参考値を見ると、たぶん横棒が平均値だと思いますが15CPMくらい。「120CPM = 約1マイクロ シーベルト/時」だそうなので、0.125マイクロシーベルト毎時を意味します。これは公衆基準の1.09倍くらいの値を意味するので、東京都日野市に居ると1年間で1.09ミリシーベルトくらい浴びることになります。

http://park18.wakwak.com/~weather/geiger_archives.html
http://www.ishikawa-lab.com/rad/20110317tanaka.pdf
2011/3/15 約10:00から 約13:00のあいだ、値が大きくなっています。 縦線は3時間間隔で引いてあるようです。 その3時間の間を平均するとだいたい60CPMくらいなので、3時間で1.5マイクロシーベルトになります。その後はもとの値に戻っています。その後も、16日の1時から徐々に上がっていますが、17日にはもとに戻っています。

このように、一時的に上がって下がるようであれば、コップの水をたくさん貯めるほどのものではないため、危険性は低いと言えます。しかしながら、現在(17日午前3時)安定している状態の値を見ると、平均18CPM程度になっています。これは2010.12.5の参考値よりも大きい値です。これが長く続くようであれば、コップに貯まる量がコツコツと多めの値になっていきます。しかしその値でも、高自然放射地域の値より少ないものです。

3/19日 追記と訂正

ナチュラル研究所によると、値が間違っていたそうです。
http://park30.wakwak.com/~weather/geiger_index.html

− 重要な情報 いままで、観測値CPMとシーベルト/時との換算を100CPM = 約 1マイクロ シーベルト/時 と表示しておりましたが、利用者の方がメーカサイトの説明書の原文を詳細に読んでいただきました。それによると、120CPM = 約 1マイクロ シーベルト/時が正しいことが分かりました。訂正します(2011.3.19)

このため、値を修正いたしました。
このように、あくまで個人が趣味で行っている計測ですので、このような事態が起こりえます。ご注意下さい。



実際にどれだけ飛んでるか(福島市

20㎞〜30㎞圏付近環境放射能測定結果(暫定値
http://www.pref.fukushima.jp/j/20-30km2.pdf

たとえば、「飯舘村飯舘村役場」の3/15 16:00 〜 3/18 18:00の値を見ると、常に20マイクロシーベルト毎時以上を維持しています。

冒頭の計算によると、職業人の「年間50ミリシーベルト」を換算すると「5.70775マイクロシーベルト毎時で1年間住める」計算になりますが、その4倍ちかくの値になります。つまり、この値のまま飯舘村飯舘村役場の外で素っ裸で過ごすと、3ヶ月で職業人ぶんの被ばくをすることになります。実際にそんなことをする人はいないですね。屋内であればもっと小さい値であるはずですし、服を着ていれば違いますが。

公衆 → 「0.114155 マイクロシーベルト毎時の家に1年間住める」基準で言うと200倍ほどになるため、2日間外にいると1年分になりますが、この値を政府と東京電力はどう捉えているのでしょうか。



報道における不正確性


※おことり:僕はマスコミ不要論者ではありません。マスコミを叩くための材料としてこの記事を書くものではありません。あくまで、数値の曖昧さや誤解を解くべく、この記事を執筆しています。

 毎時放射線量の瞬間最大値をとりたてて報道することが見受けられます。それは正確な放射線量の見方なのでしょうか?疑問です。それは「短時間に多くの放射性物質が漏れ出たのが可能性がある」という意味を持つのかも知れませんが。木を見て森を見ず、な行為です。もちろん、その値が長時間続くようであれば問題です。このため、放射線量のデータを報道に出す場合は、同じ場所で数時間のあいだ継続して計測したデータを出すのが正確だと思います。グラフにするのが分かりやすいと思います。

東京電力も、モニタリングカーで一定時間間隔での計測値を公開しています。

福島第一原子力発電所の現状について【午後3時50分時点】
http://www.tepco.co.jp/cc/press/11031613-j.html

 枝野さんの「ただちに健康に害を及ぼすような値ではない」という発言を「曖昧だ!はっきりしろ!」とかいうTVのコメンテーターがいらっしゃいましたが、曖昧ではなく、正確な表現だと思います。言葉通りの意味です。「その値が短期で、いずれ下がっていくようであれば問題はないが、その値が長期にわたって続くようであれば健康に害を及ぼすおそれがある」という意味と受け取れます。

 「胸のレントゲンが100〜300マイクロシーベルトなので、それより全然低い値ですね」と安心させるコメンテータもいらっしゃいますが、それをもう3日くらい同じことを言っています。もし仮に10マイクロシーベルト毎時の値を示している計測器のまえで真っ裸でいると、10時間〜30時間でレントゲンと同じ量を被ばくすることになります。という補足が必要だと思います。


参考リンク

放射線の数値とその影響を理解する
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/fukushima_nuclear_threat/#infoHeader1

「ミリシーベルト」「マイクロシーベルト」とはどんな単位なのか、どのくらいから危険なのか?放射線量計測単位のまとめ
http://gigazine.net/news/20110315_sievert/

うんち・おならで例える原発解説〜「おなかがいたくなった原発くん」
http://www.youtube.com/watch?v=ZUzBvxdnCFM

放射線をめぐる誤解・その1
http://hirorin.otaden.jp/e167013.html
放射線をめぐる誤解・その2
http://hirorin.otaden.jp/e167017.html

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